大飯原発と政局

山本@浜松市民

2012年04月16日 14:54


政府の判断で大飯原発再稼働に向けて動き出し、
枝野経済産業大臣が福井県を訪問し同意を要請。

西川福井県知事は「県議会とおおい町の意見を聞
いて県の考え方をまとめる」と即答はしなかった。
知事は同時に、電力の消費地である関西圏の自治
体や住民の理解を政府が得るよう求めた。

周辺の自治体=京都・滋賀・大阪は再開反対を表明
しているのだから、理解を得ることは難しい。

では、当事者のおおい町は再稼働反対なのか?

おおい町は4基の原発を抱え、町の財政は原発交付金
で成り立ち、産業も雇用も原発なしでは成り立たなくなっ
てしまっている町です。
見積もりをごまかし、25億円の交付金をだまし取ったり
年間500万円の獣害被害に18億円も突っ込んで防獣
フェンスをつくったり、9000人のおおい町は原発バブル
が続いているのです。

東日本大震災後、原発停止に世論・政府が動き出した
時点から、おおい町からは稼動続行の要望がむちゃくちゃ
寄せられている。枝野が現時点では再開はあり得ないと
発言した時には、おおい町からクレームがバンバン入った。

政府主導じゃなく、経産省の策略とおおい町の希望なのだ
と民主党の国会議員Sさんが嘆いておりました。


さて、問題の周辺地域の理解ですが…
大阪市長は再稼働に断固反対を表明し、こんな判断をする
政府は徹底的に倒すと宣言しておりますが、大阪市民の
安全のみを考えた純粋なお気持ちなのでしょうか?
大阪市長や大阪維新の会は、大阪都構想を実現する=大
阪府内の二重行政をなくし、大阪府民の財政負担を軽減する
ためにつくられたハズなのだが、最近は、何かにつけ政府や
国会を批判し、政局に持っていっている気がしてなりません。

大飯原発が事故を起こしたら大阪市民も放射能の脅威に
さらされる。=ここまでは正論だと思う。

原発なんか無くても、他の電力会社から分けてもらえば良い。
と無責任な発言は見逃せない。
現実に中部電力は関西電力に現状で供給しているので、今年
の夏のピークは関電のおかげで供給不足になるかも知れない。
隣の電力会社の事情や供給を受けている人々の暮らしを棚に
上げ大阪市は原発ノーだ。民主党はダメだ。維新の会だ。と
鼻息を荒くする橋下市長は、国家権力に魅せられたヒトラーの
ようにも見えてしまいませんか?

君が代を国歌として歌い、日本国旗を掲揚するのは当然のこと
だと、愛国・保守的なことをおっしゃっていますが、この橋下さん
は「外国人地方参政権に賛成」なんですね。

府知事時代には、府の所有地を韓国民団に1/3以下の破格値
3億円で売却しちゃうし、行財政改革とは逆行することを裏で
こっそりやってます。

頭も良い、知名度もある、話も上手い。政治家として3拍子揃って
いる橋下さんですが、どうも「胡散臭さ」「きな臭さ」を感じてしまう。

たった一人の論者に、整然とした理論で反論できない政府は
もっと頼りになりませんがね。

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