30人学級の先には何があるの?

山本@浜松市民

2008年04月03日 10:09

康友市長の公約であった「子ども第一主義」。

その一環として、「30人学級」が試験的にスタート
します。



さて、30人学級とは、子どもにとってどんなメリット
があるのでしょうか?
★少人数学級によって、教師にゆとりができる。
★そのため、生徒一人ひとりに目配り気配りができる。
★結果、いじめなどの信号を早期にキャッチできる。
★また、きめ細やかな授業により学力の向上が期待
 できる。
こんなところでしょうか?

私には、あまりに漠然としている気がします。

30人学級制は、手段であって、手段を行使するからには、
明確な目標があってしかるべきなのでは?

つまり、浜松市の子どもたちをどんな風に育てたいのか?
30人学級にすることにより、教師は何を教えるのか?

例えば、文科省では「理数系」の学力アップに力を入れて
います。そこで、30人学級によってできたゆとりを「国・社」
にあてがって、総合的な学力向上を目指すこともできます。

また、30人学級で生徒との対話を増やし、道徳心を育む
教育を行うことも可能でしょう。

さらに、一人ひとりをじっくり観察できるので、子どもの個性
を見いだして、伸ばしてあげることも可能だと思います。

そんな目標を浜松市と教育委員会は明確にした上で、30人
学級をスタートすべきだと思うのです。

少数学級によって、教師にゆとりができるのだから、教師が
考え良い方向に指導しなさい。・・・では、あまりに他人任せ
ではないのでしょうか?

浜松市の子どもは、こんな子どもに育てたい・・・だから30人
学級制度にします。が本当の順序・姿であるハズでしょ。

このままでは、忙しすぎる教師のために「ゆとりをつくる教師
救済制度」になってしまうのでは?

30人学級にしたら、教育環境がどう変わり、その結果子ども
たちがどんな風に育つのかを予測すらないままでは、とても
子ども第一主義とは言えない気がします。

試験導入だから、その学校の子どもたちは実験台ってことに
ならないよう、市と教育委員会はしっかり方向性と目標を立て
ていただきたい。

少人数学級は、子どもにとってプラスになることは間違いないと
思いますが・・・何となくプラスではねぇ。

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