未来へ輝く創造都市・浜松

山本@浜松市民

2012年02月16日 10:14


浜松市長が2007年初当選時にかかげた都市
ビジョンです。来年度は、6000万円程度の予算
がつけられ、企業や市民団体の音楽・アート活動
に最大100万円の補助や子供の才能を伸ばすIT
講座を開催したりするとのこと。

で、これまで浜松市が策定してきた都市ビジョンは
1960 「活力ある豊かな市民生活への道」
1975 「秩序ある都市の実現」
1981 「豊かな人間都市づくり」
1991 「産業と文化の調和ある豊かな人間都市」
2001 「技術と文化の世界都市・浜松」
2007 「技術と文化の世界都市・浜松」
    「環境と共生するクラスター型都市・浜松」
となっていましたが、何をどこまで達成できたのか、
何がどんな理由で達成できなかったのか、また
達成できたこと、できなかったことによる市民生活
への影響や行政の責任について、何らかの説明
はあったのでしょうか?

選挙でビジョンを掲げた市長が落選し、新市長が
新しいビジョンをつくった時点で、オールナッシング
になっているのではないでしょうか?

もちろん、ビジョンが間違っていた・達成できなかった
という理由で落選したならば、責任を取ったという
見かたもできますが、役所は何の責任も取っていない。

例えば、康友市長の都市ビジョンの重点戦略のひとつ
に、文化が都市の活力を生む「創造都市」の実現と
ありますが、文化とは何を指しているのでしょうか?
来年度の予算に表わされているように音楽・アート
だけが浜松市の目指す「文化」なのでしょうか?
地域で受け継がれている文化も立派な文化。
バイクだって産業であり浜松の文化と言えるかも
知れません。遠州焼きなどのB級グルメのたぐいも
文化と主張する人がいるでしょうね。

で、そんなんをひっくるめてしまうと、マルチ文化に
なってしまい、寄せ鍋のように浜松市が何味なのか
が解らなくなってしまいます。

何かを育てるのなら、別の何かを思い切って切り捨てる。
その結果、浜松市は、こう変わる。市民生活・意識は
こう変わるという具現的な構想が都市ビジョンであり、
賛同する市民が積極的に参加=協働となる気がします。

まだ浜松らしい、浜松ならではの文化が見つからない。
音楽だけじゃないハズだから、色々な文化事業に積極的に
行政が応援をして一緒に模索していきましょう。
で、市民みんなが参加して模索することが「ひとつの浜松」
の大きなきっかけになれば…
あたりが、市長の本音だとすれば、大いに結構なことだと
思いますが。

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