2008年07月16日

漁師だけじゃないでしょ。

燃料価格の高騰に耐えかねたイカ漁の一斉休漁に続き、
今度は、17漁業団体=20万隻が一斉休漁を行いました。

漁師だけじゃないでしょ。

燃料代は2倍、3倍になっているのに、漁獲は減っているし、
価格も市場に左右され思ったように値上がりしない。
政府は、直接的な支援策を講じるべきであり、このままでは
日本の漁業は消えてしまう・・・

漁師さんたいにとっては、ごもっともだし、切実な問題ですね。

でも、農家の方も肥料代の高騰、温室栽培の場合は燃料費
も大きな負担となっています。畜産も同様です。

漁師さんには申し訳ないのですが、直接的な支援や補償を
行うことは、不公平につながるのではないかと考えます。

今回の燃料高騰をきっかけに、市場の仕組みを根本から
改革してみてはいかがでしょうか?
需要と供給のバランスだけで価格が決まっていく市場制度
から脱却し、獲れるだけ獲るのではなく、計画的な漁獲で
最低価格と最高価格を決めて、その範囲の中で競売(セリ)
を行うようにするとか、漁師→組合→市場→仲買→小売→
消費者の流通システムをスリムに改革するとか・・・
消費者にとっては平均価格の上昇につながるかも知れませ
んが、現状のシステムでは気候に左右され、燃料に左右され、
跡継ぎに苦しむ・・・産業として成り立たなくなって(安定しない)
いるのだと思います。

日本の食を支える漁業や農業への対策は、国が本腰を入れて
対策を検討すべきですが、安易な個別補償や政府買い上げで
はなく、流通システムや価格決定のシステムを見直す必要も
あるのかなぁ・・・と感じました。

来月以降も一斉休漁を予定しているとのことですが、漁師さんと
政府との我慢比べ・・・では問題の解決にはならないと思います。
一時しのぎの点滴を入れてもらっても、病気は治らないかも知れ
ません。病気の原因を究明し、適切な治療を行わなければ、漁業
の健全化にならないのです。

燃料代が高いから、漁に出るだけ赤字になる。だから漁に出る
気にもならない。お気持ちは察しますが、第二次産業も材料費
や燃料代の高騰で苦しんでいます。ラインの見直しや製造量の
調整、リストラ、提携に価格交渉・・・あの手この手で知恵を絞って
乗り切ろうと努力をしています。第三次産業も仕入れ価格の上昇
をいかに抑えて消費者に提供できるか流通や在庫を厳しく見直し
頑張っています。

猟師さんたちも、今一度、見直せるムダはないか。流通システム
にムダや問題点はないのか・・・をじっくり考えてみては?


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Posted by 山本@浜松市民 at 09:10│Comments(0)おやぢの雑記
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