2007年04月06日
各地域がともに発展し・・・
タイトルのスローガン。
実は44年も前に、5市が対等合併し多核都市を施策した
北九州市のスローガンと同じです。
北九州市は、多核都市を目指した結果、合併から20年後
に、これまでの施策が失敗と気づき、集中型都市へと政策
転換を行い、見事に復活・発展をしました。
行政区単位で権限を持たせ、小回りの利いた行政は、一見
市民にとって身近に感じ、生活の向上につながる気がするの
ですが、実際には、区ごとのバラバラな開発や中途半端な
特性の乱立になる危険性もあります。
北九州市の場合、小倉を中心部と位置づけ、徹底した駅前
開発を行い、商業ゾーンとして賑わいを取り戻し、周辺の都市
からも買い物客を呼び込んでいます。
また、鳴門海峡に隣接する門真地区は、レトロ感覚の観光地
として、古い建物を再利用した街づくりを行い、訪れる観光客の
数は23万人から251万人と10倍に発展しました。
浜松市は、どの地域を観光地として位置づけるのか?
どの地区を工業地帯と、農業地帯とするのか?
大丸百貨店の出展だけで、磐田・袋井・豊橋から買い物客を
集めるだけの魅力ある中心市街地になるのか?
各地区に、ばら撒くハコモノや開発で、浜松市としての特色=
全国的な認識がつくれるのでしょうか?
国際都市を目指すなら、なおさら、浜松市の顔を確定しなくては
ならないと思うのです。
音楽にバイク、水泳に芸術、花に森林、製造工場に最先端企業。
現行政は、欲張りすぎて、どれもこれも中途半端になっているの
ではないでしょうか?
環境と共生するのに、何が必要なのか?クラスター型(多核都市)
にしたら、何で環境と共生できるのか?明確に提示していただきたい。
天竜区は、浜松市の環境保全のために絶対必要と言っていました
が、環境と共生は佐鳴湖の水質浄化に変わってしまったのですか?
技術と文化の世界都市を目指すなら、水泳は思い切って諦め、
文化の推進に全力投球すべきでは、ないでしょうか?
目指す技術は、職人技なのか最先端技術なのか、ハッキリさせて
いただきたい。
産業構造転換というのなら、製造業の流出は「やむなし」ということ
なのでしょうか?最先端技術の工場を誘致しても、フルオートメーシ
ョン化の工場では、雇用促進にはつながりません。
100件の企業立地の内訳目標は?
北九州市の轍を踏まないためにも、ひとつの浜松として、どの
地域に何を発展させるのか、明確で練りに練ったビジョンを持つ
必要があると思うのです。
Posted by 山本@浜松市民 at 10:31│Comments(0)
│おやぢの独断と偏見