2007年10月26日
浜岡原発運転差し止め訴訟⇒棄却
今後、30年間の間に発生する確率87%の「東海大地震」。
そのプレートのど真ん中に建設・運転されている中部電力の
浜岡原子力発電所。
市民団体が「地震発生時に十分な安全性を確保できない」
として、運転差し止めの訴訟を起こしていましたが、本日
判決が言い渡され、市民団体の請求は棄却されました。
奇しくも本日は《原子力の日》
静岡地裁のローカル司法では、国の原子力推進政策には
はむかう事ができなかったのだろうか?
もっとも、中部電力は訴訟を起こされて以来、170億円もの
巨額を投じて耐震補強などを行っているので、相応の耐震力
は満たしているのだと思います。
気になるのは、浜岡原発の担当者などが、マスコミの取材に
対して、「余裕の対戦設計」であるとか「絶対安全です」などと
発言をしているのですが、自然災害に《絶対》という概念や言葉
は存在しないのです。東海地震は、国の想定でM8程度。中部
電力ではM9でも大丈夫と説明していますが、M12の地震が
起こる可能性はゼロではない。
また、マグネチュードが低くても、地割れの落差が数十メートル
となった場合、建物は確実に崩れるのではないでしょうか?
生活に電気は絶対必要。電気のない暮らしと引き換えに原発の
運転を止めて欲しいとまで言い切れる人がいるのだろうか?
浜松市民だって、決して対岸の火事ではなく、事故が起きた場合
は放射能汚染だれるエリアの中にあると思います。
運転差し止めではなく、安全確保の追及と確認、情報公開を常に
求め、中部電力と地域住民、そして国とが一体になって安全運転
を目指していくしか方法はないのでは?
耐震性の問題については、今日、ひとつの判断がでましたが、
プルサーマル計画の問題は、全くの別問題ですから、安全性の
確保をしっかり説明していただき、住民が納得しない限りは進め
ないでいただきたい。
Posted by 山本@浜松市民 at 14:11│Comments(0)
│おやぢの雑記