浜松市立動物園と(財)公社であるフルーツパークが、平成20年度を
目標に統合(浜松市が吸収)するようです。
この統合内容というのが、フラワーパークの資産(土地と草花)を市へ
移管し、入場の一本化を行うというものです。
赤字つづきのフラワーパークを「花博」や「モザイカルチャー大会」に
便乗して施設改善の予算(税金)をフラワーパーク公社につぎ込んだ
うえに、最終的には資産を浜松市に移管するということは、公社は管理
などの事業委託を受けるということでしょうから、人件費などの支出に
利益を乗せて委託を受ければ、確実に公社は黒字経営となります。
この黒字でフルーツパークの赤字補填を行うという算段なのですかね?
隣接しているから統合、入場の一本化(入場料の値上げ)で、はたして
来場者は増えるのでしょうか?
市民サービスとしての事業なのか、観光事業として黒字経営を目指す
のかを明確にしていただきたい。
観光事業として、舘山寺地域一体としての観光客の誘致と観光産業の
育成を行政が大黒柱となって行うつもりがあるなら、隣接しているから
入場を一本化などという、みみっちい発想は捨てて、敷地全体を大造成
し直し、県内最大の動植物園に生まれ変わる必要があるのでは?
フィッシャーマンズワーフの記事でも書きましたが、行政が観光事業を
行うなら、民間にできないほどの予算をかけて、街ぐるみで徹底した
観光化を行うか、場所を提供して計画から運営までを民間にお任せする
しか成果は出ないと思うのです。
既存するハコをちょろちょろと加工した程度では、地元民でさえ目新しさ
を感じませんし、全国的にみたら魅力のかけらもありません。
どうも浜松市は観光分野では、話題づくりが下手に思えます。
観光は外貨(市外)獲得、しかも現金収入という魅力ある事業ですから、
やるなら大胆に徹底的に開発していくのが良いと思います。
逆に、フラワーパーク公社の赤字もみ消しのための統合なら、公社は
解散し、役員も辞任するなりの責任をとっていただきたい。