2007年08月16日
憲法審査会始動に民主党が反対!
民主党は、憲法改正に向けた衆参両院の「憲法審査会」の
開催を1年程度先送りすべきと主張しています。
憲法改正を掲げた安倍総理の敗北は、議論の先送りが民意
であると判断し、安倍政権の追い込みをかける様子。
まず、残念なのは、民主党の戦略です。
憲法改正は、日本の将来の方向性を決め、国民の様々な生活
様式や権利と義務に係わる重要な問題であります。
この重要問題を政治の具にする小沢代表の姿勢にはがっかり!
政権を担うことができるかを試されている民主党ならば、
自然崩壊する安倍政権を追い込むのではなく、真正面から
憲法のあり方について、主張し、論議していただきたい。
論議を先送りするのではなく、論議の期間を納得いくまで
延長し、国民の大多数の理解を得ることこそ、大切なこと
だと思います。
まず、憲法改定の論議を行う前に、今の日本が憲法を守って
いるかどうかの論議(反省)をしっかり行っていただきたい。
日本国憲法とは、個人の尊厳の原理であり、基本的人権、
自由主義、福祉主義、そして民主主義から成り立っている
ハズです。
それなのに、生活保護者の権利を無理やり奪ったり、障害を
持った方に対し自立支援法と言う甘い言葉のムチを振ったり、
払った年金が消えてなくなったり・・・
年金をもらえたとしても、国民年金の基礎年金額(月額6万
6千円)で、「健康にして文化的な最低限度の生活水準」が
維持できるのか、甚だ疑問です。
日本国憲法は第25条第1項で「すべて国民は、健康で文化的
な最低限度の生活を営む権利を有する」と、生存権が全国民を
対象とする、一定水準の生活保障であることを示しているのに、
自殺者は年々増加し、生活苦の人々が喘いでいるこの日本国は
憲法を厳守した政策を行っていないことの証明であります。
そして、個人が尊重されるためには、平和な国家が絶対必要
であり、そのために平和主義(9条)が明文化されている
のです。9条の解釈を勝手に広げたり、9条を改正して、堂々
と戦争参加できる道を歩むことが、個人の尊厳の崩壊につな
がっていくことは、容易に想像ができます。
美しい国だの、国家を愛するだの、結構なことですが、愛さ
れる政治、愛される国家を創ることの方が先決でしょう。
寄せ集め政党である民主党にとって政権を取ることは悲願で
しょうけど、浮き足立って奪った張りぼて政権では、短命に
終わってしまうものです。
Posted by 山本@浜松市民 at 20:30│Comments(0)
│おやぢの雑記