浜松市に生まれ育って

  

浜松市人事委員会が、民間に比べて職員の年収が
安すぎるとして、年収３万円のアップを浜松市長に
勧告しました。

ボーナスを0.05か月分増やし、扶養手当も５００円の
増額を求め、職員全体の給与底上げを求めました。

３０才程度の職員の平均年収は、約６３９万円との
ことですが、浜松市の民間企業で、３０才の社員に
６４０万円の給料を支払っている会社は、何社あるの
でしょうか？
イケイケのIT関連？銀行員？マスコミ？風俗関係？

スズキやヤマハさんも、３０才の社員に６４０万円もの
給料を払っているのですかね？
払っているのなら、ぜひぜひ、中途採用で雇って下さい！(笑)

スズキやヤマハやホンダの下請けさん、孫請けさんの
中小企業でも、６４０万円の給料がもらえるのでしょうか？
人事委員会会長である中部ガスでも６４０万円ですか？

そんな優良企業ばかりなら、税収もバッチリでしょうから、
行財政改革なんて必要ないかも。

国や県より高い給料・手当てが問題となっていた浜松市
の職員なのに、民間企業と比較したら年収が少ないって
不思議ですね。浜松市の民間企業は、全国一の高年収
ってことになってしまいます。＜ありえないでしょ。

どの民間企業と比較をしたのかを情報公開していただき
たいものです。

職員の給料を上げるのなら、ダメダメ職員のクビを切って
少数精鋭部隊になってからにしてください。
一律で３万円上げたら、総予算はいくらになるの？
５７００人×３万円＝１億７千１００万円になります。
ちまちまと住宅手当などをカットしてきたのは、何だったの
でしょうか？

政令市だから、静岡市に負けてはいられないと、天守閣
再建の話しが浮上したり、職員の給料も上げろだのと、
オカシナ風が引き始めているような気がします。

浜松人・・・喉もと過ぎれば熱さ忘れるってこと？
  

広報はままつと一緒に「南区協議会だより」が回覧板で
配布されました。



画像の通り、表紙・裏表紙の６分の５は《イラスト》です。
線画の力作ではありますが・・・作品コンテストでもない
わけでして。
この先も、新津・白脇・五島・河輪・芳川・飯田と全面イラ
ストシリーズで発行するのでしょうか？

で、肝心の中身は、第６回と第７回協議会の報告を掲載
してあるのですが、これまた、凄まじく簡略化したもの。

★廃止などをする場合の公用施設への諮問が必要である
　施設の一覧（３８施設）が報告されました。
⇒３８施設の一覧は掲載されていません。いったい、どの
　施設なのでしょうかね？(笑)

★区役所連絡バスの廃止→理由と期日、問い合わせ先
　意見として、
　市民のニーズを見極めて、必要なら別のルートも考えて
　検討すべき。
　交通弱者の存在を忘れないでほしい。
　有料でよいから「く・る・る」のようなバスで区内の東西を
　結ぶことを検討してほしい。
　意見に対する回答。

という感じで、スペースが余ったのか、文字がデカイ！(笑)

でもって、第８回協議会のお知らせ（南区役所の地図つき）
区民に協議会開催の告知を行い、傍聴も募集しているのに、
先着順で１０名までとは？　何だかねぇ。

協議会とは、決まったことの連絡会なのでしょうか？
中身がない（薄い）なら、紙面を半分にして経費を削減して
はいかがだろうか？
さらには、全戸配布でなくても、回覧でも十分な内容だと
思います。

小さな市役所、大きな区役所で区役所に権限を与えるのは
悪いことではありませんが、予算の使い道に困ってムダな
ことをするのもねぇ・・・。  

昨夜のNHKスペシャル「人事も経理も中国へ」を見て、負け組
自営業の私は、愕然としました。
材料・人件費・加工料の安さから、東南アジア製品が国内に
溢れているのは周知の通りですが、総務・人事・経理といった
中枢の指令組織から仕入れ交渉まで、中国へアウトソーシング
をはじめているのです。

通販の「ニッセン」を取り上げていたのですが、人事や顧客管理、
お客様の苦情受付から各支社の営業車のリース契約まで、あり
とあらゆる内勤事務系がアウトソーシングによって、中国人が行っ
ているのです。
チラシのデザインまで、中国で制作している会社もありました。

企業は利益を追求する組織です。付加価値を高め、売価を上げて
利益を得る方法と、経費を削減し利益を確保する方法の２通りに
分けられるのでしょうが・・・

顔も知らない相手にマニュアルに基づいて人事が行われるなんて
ゾッとしました。
購入した商品のクレームや問い合わせの電話をすると、電話に
出た相手は遠く離れた中国大連の中国人スタッフ。
流暢な日本語で対応し、相手が中国人だと気づく消費者は皆無
だという。言葉は丁寧な日本語だろうけど、購入していただいた
お客様という感謝の心まで伝わるのでしょうか？
まぁ、国内で日本人が対応しても同じことですが。

総務・経理畑を歩んできた社員が、中国へのアウトソーシングに
よって、存在価値を奪われる。他の能力がなければ、退職するしか
選択肢がない。生産現場のブルーカラーも内勤のホワイトカラーも
アジア諸国へアウトソーシングする時代なのですね。

ならば、日本に本社をおく必要なんてないじゃん！と反感をもって
しまします。
終身雇用の時代は昔の夢物語ではありますが、企業存続のため
に日本人を、日本を切り捨てているような気がしてなりません。
コストカットによる安い商品も結構ですが、近所のあの人が勤めて
いる会社の商品だから購入する。地域に根付いているあの会社
だから、応援して商品を購入する。そんな時代は二度とやってこない
のでしょうかね。
安ければ、何処で誰が泣いていようが、関係ない。消費者もそんな
意識でしか商品に接していないのでしょうか？

コストカット＝利益アップによる税収が、地域の人に公共サービスと
して還元されているのも事実なので、利益を上げるなとは申しません
が、複雑な思いです。

浜松市も康友市長がトップセールスマンとして、企業誘致に汗を
流されていますが、企業誘致による税収アップはもちろんですが、
浜松市民の雇用と地域産業の活性化を期待してのことでしょう。