2007年10月31日
人事委員会と経済界のバトルは?
昨日、人事委員会と経済界の意見交換会が行われました。
非公開とのことで、どんな意見や説明があったのかは、公表
されていませんが、熱いバトルがおったようです。
行革審は「諸手当の廃止や削減を行い人件費カットに取り組
んでいるのにのプラス勧告はいかがなものか?」と詰めより、
人事委員会は「国に準じた調査の結果」だと民間との格差を
説明したようです。
昨日も書きましたが、国では「地方公務員の給料は高すぎる」
と言っています。
今までの浜松市でしたら、人事委員会の勧告に即座に反応し、
職員の給料をアップしていたことと思いますが・・・康友市長は
どんな決断をするのか注目です。
加えて、静岡県でも人事委員会が職員の給料値上げ勧告を
行っていますが、改革嫌いな石川知事は、どんな判断をする
のでしょうか?
いずれにしても、職員さんの給料は税金で支払われているので、
意見交換会の内容も非公開にせず、人事委員会の考え方と
経済界の考え方を市民に公開し、市民感情や意見も吟味した
上で、浜松市が最終判断をする仕組みにしていただきたい。
個人的には、十分な給料をお支払いし、公僕として市民のために
汗を流していただければ結構と思っています。
十分な給料というのが、必ずしも民間会社と比較するべきなのか
という疑問も残りますし、頑張っている職員さんと、サボっている
職員さんが一律同様の収入という制度には、さらに疑問ですね。
2007年10月30日
浜松市職員の給料は本当に低いの?
民間会社と比較して年収が低いと職員給料の値上げ勧告を
行った人事委員会ですが、誰に聞いてもどこを調べても民間
平均より職員の年収が安い根拠が見つかりません。
逆に、財務省では、地方公務員の給与水準について「国家
公務員を100とした場合の都道府県職員の給与は108.7
で相対的に高すぎる」と判断し、抑制を求めていく方針だと
発表しました。
政令市の平均は120.5とさらに国の水準を上回っています。
加えて、政府も給与関係閣僚会議で、国家公務員の給与の
引き上げを求めた人事委員会勧告に対し、製造業以外のボー
ナスは減少している実態と国民感情とズレているとし、「増額
凍結」の方針を示しています。
市民・国民も公務員の優遇を羨み、政府や財務省も地方公務
員はさらに優遇されているとしているのに・・・
人事委員会とは職員の組合組織なのでしょうか?
さらに不可解なのは、コメントをいただいた28歳消防員さんの
年収は約450万円とのこと。
人事委員会の見解では、30歳程度の職員の年収が639万円
とのことですが、この消防員さんは、毎年80万円づつ年収が
上がるのでしょうか?=ベースアップが5万円?
職員さんの士気を高めていただくことも大切。市民から不平不満
の声が上がらないことも大切。だからバランスを取った給与にして
いるのでしょ。
でなるなら、職員の年齢別(学歴別)の詳細な平均収入値と、
民間の大・中・小・零細企業すべてから聴取した平均給料額を
きっちり提示し、市民が納得できるよう説明するべきだと思います。
2007年10月29日
浜松城天守閣再建・・・その3
土曜日にホームステイしている子どもを連れ、初めて掛川城を
訪れてみました。
設計図に基づき本格木造で忠実に再建された天守閣も素晴ら
しいが、公園全体の雰囲気が良く、当時の面影を偲ぶことが
できました。
クルマで出かけたのですが、大手門駐車場から戦国時代への
ツアーが始まります。大手門、三光稲荷を見学し、逆川の堤防
を歩くと次第にそびえ立つ天守閣が見えてきます。
掛川城御殿を見学(前の団体さんに案内ボランティアがいたの
でラッキー!)し、はす池~大日本報徳社~竹の丸をグルッと
回ってから、天守閣へ。
天守閣から降りてくると、公園内に戦国の館があり、兜を被って
記念写真。
「こだわりっぱ」という土産物屋を覗いてから城下町通りを散策し
評判の天金にて天婦羅。掛川駅まで足を伸ばし「これしか処」
で買い物をして帰宅。
大雨にも係わらず、観光バスも数台訪れていました。
掛川城天守閣はご存知のように市民の寄付金で建設されたと
いうことですが、ある女性が5億円。他市民からの寄付が6億円。
計11億円の建設費に公園内の整備を含めると、15年前で20
億円以上がかかっています。加えて、城下町通りの店舗も天文
の頃を髣髴させる蔵づくりで建替えられ、それなりの雰囲気を
出しており、掛川駅→大手門→掛川城公園という1km四方の
回遊性を確保していました。
さて、浜松城天守閣の再建ですが、掛川・駿河に負けじと寄付
金での再建を目指していますが、何といっても図面がないのでは
話になりません。忠実に再現してこそ、歴史的価値が生まれます。
そして、天守閣周辺をどう整備して魅力をつくり、集客を図るかの
仕掛けや再建コンセプトが全くありません。
設計図がなかったから、空想で木造天守閣をつくってみました・・・
こんなバッタモンの天守閣に市外・県外から観光バスを連ねて
お客様が足を運んでくれるハズがない!
ましてや、浜松城公園には付随施設もなく、天守閣を見たら、即
バスやクルマで移動。ノンビリと散策をしたり、みやげ物を購入し
たり、食事を楽しむことができないようでは、観光名所として成り
立ちません。
中央の自治会連合会が叫ぶように、オラが街のシンボルだ!
駿府城や掛川城には負けられないズラ!建設費も維持管理も
税金などあてにせず、自分たちで管理すると言うのなら、ご自由
にどうぞ。
しかし、建設してから行政の管理となり職員を多数配置し、運営
費が税金から捻出されるようでは、たまりませんよ。
政令市に相応しい天守閣と意気込むのも結構ですが、設計図を
偽造してまで再建・再現ってのも、みっともない話しではありませんか。